『ライフトラベラー 人生の旅人』この世のしくみと私たちが生まれてきた理由
「私たちは生まれる前に自分の人生のビジョンを決めてからこの世に生まれてくる」
スピリチュアルの世界ではよく、こんなことが言われているし、私もそのように思っている。
そんな私が最近出会った本ですごく面白いなと思ったのが、『ライフトラベラー 人生の旅人』という本。
この本は二人の少年の「旅の準備」によってストーリーが展開されているんだけど、この旅が「人生の旅」を表している。
この本の中でも私が特に面白いと思ったところが、人は生まれる前に自分の<才>を選んで生まれてくるというところ。
一人の少年は、普通の人なら地上に持っていく<才>を持っていかないことに決める。その<才>とは、聞くことの出来る<才>。
つまり、この少年は耳が聞こえない人生を送るということをあの世で選んだということ。その理由は、聞くことが出来ないことによる困難でさまざな経験ができ、強く優しい人になれるから。
そしてもう一人の少年が選んだ<才>は、地上に持っていく人があまりいない<才>である、「自分が経験したことがない痛みを分かってあげられる<才>」。
多くの人が地上に持っていく「聞くことの出来る<才>」を置いていくことに決めた少年に、もう一人の少年は「それはとても勇気がいるよね」と言います。これに対し、
「それでも大丈夫さ。きみの持っている「自分が経験したことがない痛みを分かってあげられる<才>がきっとぼくを助けてくれるからね」
と少年は答えます。
このようにこの世のしくみとは、自分が持ってきた<才>をそれを持ってきていない人のために使い、自分が持っていない<才>は出会った人の<才>に助けてもらうことで人生を楽しむように出来ている。だから「助け合い精神」が必要となる。
人はよく自分が持っていない才能を欲したり羨んだりするけど、それを持っていない理由は「それを持っている人が助けてくれることになっているから」。
人はみんな、必要なものは全て持って生まれてきている。だから大事なのは、「必要なものは全てある」ということに気付くこと。
人が死ぬときに後悔することの1位は、「もっとやりたいことをやっておけば良かった」ということらしいけど、これはきっと、「必要なものは全てある」ということに気付けなかったからなんじゃないかと思う。
この世の出会いは全てあの世で事前に約束している出会いらしい。
偶然の出会いなんかはなくて、いつどこでどのように出会うのかということもあの世で決めてきているのだとか。
そう思うと、どんな出会いでも一つ一つが自分にとって必要なものであり、大切なものなんだなぁと思う。